2026/09/11 — 原油 103 ドルが PPI を 5.4% まで押し上げた。株の 4 日続落は、利上げ確率 73% の裏返しである
US 9/10 (木) は S&P500 7,591.70 (-0.58%)、NASDAQ 100 は -1.08% で 4 営業日続落。起点は原油で、WTI は 103.00 ドル (+7.24%)、Brent は 108.14 ドル (+6.85%) まで上げた。ホルムズ海峡周辺の戦闘が供給側を直撃している。同じ朝の 8 月 PPI は前月比 +0.4%・前年比 +5.4% (7 月 +4.7%) と加速し、9/16 FOMC での 25bp 利上げ確率は 73% 超へ跳ねた。10 年債 4.944% (+10.7bp)、30 年債 5.361%。金 -1.17%、銅 -4.05% と実物資産のなかで原油だけが上がり、供給ショックの形をしている。Oracle は引け後に RPO 6,640 億ドル (前年比 +2,090 億ドル) を出して時間外 +4%、ただし通常取引は -5.38% で 52 週高値から 5 割以上安い。JST 9/11 (金) 21:30 の 8 月 CPI が FOMC 前の最後の物価データになる。
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すべて見る →- 決算ORCL Q1 FY27約 14 分
ORCL Q1 FY27 — 受注残 6,640 億ドルは過去最大。それでも株価は 52 週高値から 5 割安い
受注残は過去最大を更新し続けている。それでも株価が戻らないのは、市場が採点している項目が「売れたか」から「建てられるか、払えるか」へ移ったからである。
- 経済指標生産者物価指数 (PPI) 8月約 13 分
8月分 生産者物価指数 (PPI) — 前年比 4.7% → 5.4% へ再加速。ディーゼル +24.1% が押し上げ、利上げ確率は 73% 超へ跳ねた
前月は「減速が確認された」と書いた。1 ヶ月後、同じ指標が原油に押し上げられて反対を向いた。物価の方向は、いま海の上で決まっている。
- デイリーDAILY · 2026 / W37約 25 分
2026/09/09 — Amgen が 1 銘柄で Dow の 4 割を沈めた日。3 連休に溜まった 4 日ぶんのニュースが、一度に値付けされた
US 9/8 (火) は S&P500 7,673.52 (-0.58%)。Dow は -628.18 ポイント (-1.18%) と大きく沈んだが、その 4 割強は Amgen 1 銘柄 (-10.08%) で説明できる。ダウが株価加重の指数だからである。Amgen が売られた原因は自社の材料ではなく、Novartis の pelacarsen が Lp(a)HORIZON 第 III 相で主要評価項目を外したこと。Lp(a) 自体は下がったのに心血管イベントは減らず、Amgen の olpasiran や Eli Lilly の lepodisiran を含むクラス全体の前提が問われた。Novartis は -13.93%、ヘルスケア (XLV) は -2.52% で最下位。逆に Intel は +9.05%、AMD は +5.90% で半導体 (SMH) は +1.19% と最上位。ASML との High-NA EUV 累計 100 万枚の発表が 9/7 (月) の休場中に出ていた。原油はフーシ派による Saudi Aramco 施設攻撃で Brent 99.35 ドル (+3.19%)、WTI は 94.35 ドルと 90 ドルを明確に上抜けた。等加重 RSP は -1.04% で SPY の約 2 倍下げている。
- 決算GME Q2 FY26約 20 分
GME Q2 FY26 — 売上は 2 割減ったのに、営業利益は過去最高。GameStop の決算書はもう小売の決算書ではない
本業は縮みながら儲かる形に変わり、バランスシートは eBay に賭ける投資会社に変わった。1 枚の決算書に、性格の違う 2 つの会社が同居している。
- ウィークリー8/31–9/4約 26 分
2026/08/31–09/04 週 — S&P500 は +0.09%。動いたのは原油と円と、AI の勝者の顔ぶれだった
指数が動かない週ほど、中身は入れ替わっている。原油 +9.7%、円 +2%、11 セクター中 8 つが下落した凪の 1 週間
- マンスリー2026年8月約 22 分
2026年8月 マンスリー — S&P500 +2.62% の上昇は、最初の 5 営業日で終わっていた。利上げ確率が往復して戻ってきた月
上昇は最初の 1 週間で終わっていた。市場は同じ月のうちに「利上げは消えた」と「利上げは来る」を往復し、振り出しの近くで 8 月を終えた。
- 決算AVGO Q3 FY26約 11 分
AVGO Q3 FY26 — AI 半導体 +221% で前四半期比 +54%。それでも全社ガイダンスが 1% 足りず 2 期連続で売られた
AI は前四半期比 +54% で加速し、自社ガイダンスも上回った。それでも売られた。問われているのは事業ではなく、株価に入っている期待の高さである。
- 決算LULU Q2 FY26約 11 分
LULU Q2 FY26 — EPS も粗利益率も上振れ。だが良かった数字はどちらも関税還付でできていた
上振れた EPS も粗利益率も、剥がすと一度きりの関税還付が残った。3 度目の下方修正で、市場は「一時的な不振」という説明を採らなくなった。
- 経済指標米雇用統計 (NFP) 8月約 16 分
8月分 米雇用統計 (NFP) — +16.2 万人で予想の 3 倍。同時に 7 月の「雇用が減った」が改定で消えた
予想の 3 倍という見出しより重いのは改定のほうだった。8 月上旬の相場が織り込んだ「雇用の減少」は、後から消えた。
- デイリーDAILY · 2026 / W35約 35 分
2026/08/26 — NVIDIA の 7 連敗が止まった日。ただし止めたのは、AI ではなく原油だった
US 8/25 (火) は S&P500 7,677.28 (+0.32%)。主役は NVIDIA の 7 連敗ストップ (+2.19%) だが、反発を作ったのは AI の新材料ではなく原油の急落だった。イランの戦争プレミアム剥落で USO -4.58%、10 年債利回りは 4.64% へ 6.5bp 低下し、金利に敏感な高 PER 銘柄が買い戻された。一方 DICK'S Sporting Goods は通期 EPS 見通しを 11.00-12.00 ドルへ切り下げ -30.68% と 2023 年以来最悪。ただし本体の既存店売上は +4.9%、崩れたのは買収した Foot Locker (-3.6%) だった。消費者信頼感 89.4 は 7 か月ぶり低水準、7 月新築住宅販売は -10.5% と 1 月以来の低さ。等加重 RSP は -0.07% で、指数の上昇はメガキャップとバイオテクの 2 本柱に依存している。JST 8/26 (水) 21:30 のコア PCE と同日引け後の NVIDIA 決算が、この構図の答え合わせになる。
- 決算DKS Q2 FY26約 14 分
DKS Q2 FY26 — 本体の既存店売上は +4.9%。株価を -30% にしたのは、買った側ではなく買われた側だった
本体の既存店売上は +4.9% と好調でシェアを獲得した一方、買収した Foot Locker が通期セグメント損益を黒字 1.10-1.50 億ドルから赤字 0.40-0.80 億ドルへ約 1.9 億ドル逆回転させ、通期 EPS 見通しは 13.50-14.50 → 11.00-12.00 ドルへ。株価は -30.68% と 2023 年以来最悪の日となった。
- 決算INTU Q4 FY26約 12 分
INTU Q4 FY26 — 上振れて売られた決算。ただし「ガイダンス未達」の半分は会計定義の変更だった
第 4 四半期は売上・EPS ともに明確に上振れたが、FY2027 の売上成長を +9-10% へ減速させ時間外 -10.23%。EPS ガイダンスの「大幅未達」は Non-GAAP 定義変更 (株式報酬 5.81 ドル算入) による見かけ上のもので、真の失望は TurboTax +2-3%・Mailchimp -1〜0% という成長エンジンの失速にある。