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Bull Note米国株 デイリー戦略ノート

経済指標レポート

米国主要経済指標 (Retail Sales / CPI / PCE / NFP / ISM / GDP 等) の発表ごとに、 コンセンサスとの差、市場反応、Fed への含意を 1 本ずつまとめています。

  1. 経済指標米雇用統計 (NFP) 8月16

    8月分 米雇用統計 (NFP) — +16.2 万人で予想の 3 倍。同時に 7 月の「雇用が減った」が改定で消えた

    予想の 3 倍という見出しより重いのは改定のほうだった。8 月上旬の相場が織り込んだ「雇用の減少」は、後から消えた。

  2. 経済指標FOMC 議事要旨 (7/28-29 会合分)12

    7月 FOMC 議事要旨 — 9-3 で据え置き。だが「多くの参加者」が利上げの必要性を認めていた

    据え置きの採決は 9-3。反対 3 名は全員が利上げを主張し、議事要旨は『インフレが低下しなければ引き締めが必要』と条件を明示した。論点は利下げか据え置きかではなく、据え置きか利上げかへ移っている。

  3. 経済指標ミシガン大 消費者信頼感指数 (University of Michigan Consumer Sentiment) 8月速報14

    8月分 ミシガン大 消費者信頼感 (速報) — 51.0 へ急落。だが下がったのは『自分の家計』ではなく『国の景気』だった

    51.0 は記録的な低さだが過去最低ではない。悲観したのは「自分の家計」ではなく「国の景気」だった。

  4. 経済指標小売売上高 (Retail Sales) 7月12

    7月分 小売売上高 (Retail Sales) — 前月比 -0.6% で 9 か月ぶりの減少。ただし自動車・ガソリンを除くと統計的に有意ではない

    見出しは -0.6% で 9 か月ぶりの減少。だが除外を進めるほど「減ったとは言い切れない」統計になる。

  5. 経済指標住宅着工件数 (Housing Starts) 7月14

    7月分 住宅着工件数 (Housing Starts) — 年率 123.9 万戸で前月比 -12.4%。だが同時に建設許可は +5.0% と増えている

    着工は 12.4% 減、許可は 5.0% 増。builder は「造るのを止めた」のではなく「造る順番を待っている」。

  6. 経済指標米雇用統計 (NFP) 7月9

    7月分 米雇用統計 (NFP) — 雇用者数が -2.3 万人と減少、過去 2 か月も -10.3 万人の下方改定。失業率 4.1% の低下は改善ではない

    雇用が減った。だが株は上がった。利上げ局面では「弱い雇用 = 利上げが遠のく」として買われる。

  7. 経済指標消費者物価指数 (CPI) 7月8

    7月分 消費者物価指数 (CPI) — 4 項目すべてが予想と完全一致。コア 2.5% は 5 か月ぶりの低さで 2 か月連続の鈍化

    4 項目すべて予想通り。サプライズがゼロの指標は、重要でも相場を動かさない。

  8. 経済指標生産者物価指数 (PPI) 7月9

    7月分 生産者物価指数 (PPI) — 前月比 0.0% で予想を下回り、前年比は 5.5% → 4.7% へ大きく減速。CPI と符号が揃った

    1 つの指標は点、2 つ揃えば線。CPI と PPI が同じ方向を指し、市場は初めて確信した。

  9. 経済指標ADP 全米雇用報告 (ADP National Employment Report) 7月21

    7月分 ADP 全米雇用報告 — 民間雇用 +4.4 万人で 6 か月ぶりの低水準。増加分の 8 割を教育・医療 1 業種が占めた

    民間雇用 +4.4 万人は 6 か月ぶりの低水準。だが増加分の 82% が教育・医療の一本足で、景気敏感業種は既にマイナス。転職者賃金 +7.0% への加速が「減速だが賃金は下がらない」構図を作った。

  10. 経済指標ISM 非製造業景気指数 (ISM Services PMI) 7月18

    7月分 ISM 非製造業景気指数 — 事業活動 59.1% へ加速する裏で雇用が 47.4% へ転落。製造業と雇用の符号が 33 か月ぶりに逆転した

    総合 54.1% は 25 か月連続の拡大圏だが、事業活動 +3.7pt と雇用 -3.8pt がほぼ同幅で逆方向に動いた。仕事量は増えているのに人を採っていない。仕入価格 70.3% が FRB の手を縛る。

  11. 経済指標雇用動態調査 (JOLTS) 6月13

    6月分 雇用動態調査 (JOLTS) — 求人 736 万件で予想割れ、それでも求人倍率は 1.04 へ改善した捻れ

    求人 736 万件は予想割れで 5 月も下方修正だが、自発的離職は 1 年ぶり高水準・求人倍率は 1.04 へ改善。タカ派・ハト派どちらの論拠も供給し、9 月利上げの織り込みは崩れなかった。

  12. 経済指標ISM 製造業 PMI (7月)23

    7月分 ISM 製造業 PMI — 55.6 で4年2か月ぶり高水準。雇用が33か月ぶりに拡大圏へ戻り、仕入価格 71.1 は22か月連続70超

    ISM 製造業 PMI 7月分は 55.6 (予想 54.0 を上回り 2022/5 以来の高水準)。雇用が 33 か月ぶりに拡大圏へ戻る一方、仕入価格は 22 か月連続 70 超。景気の強さそのものが 9 月利上げ論の燃料になる、株には素直に喜べないタカ派サプライズ。

  13. 経済指標FOMC (Warsh 体制 2 回目) 7月 + メガキャップ 4 社決算 プレビュー24

    7月 FOMC 結果 — FF金利 3.50-3.75% 据え置き (9対3)。地方連銀 3 総裁が『利上げ』反対、Warsh『ソフトなインフレ目標は無い』。30年債 5.21% で 2007 年来高値、株は年初来最悪の全面安

    7月 FOMC は FF金利 3.50-3.75% を 5 会合連続据え置き (9対3)。地方連銀 3 総裁が 25bp 利上げを主張して反対、Warsh はフォワードガイダンス排除下で『ソフトなインフレ目標は無い』とタカ派。長期債が急騰 (30年債 5.21%・2007年来高値) し株は年初来最悪の全面安。事実上のタカ派メッセージ入り据え置き。

  14. 経済指標小売売上高 (Retail Sales) 6月8

    6月分 小売売上高 (Retail Sales) — ヘッドライン +0.2% でガソリン安が主因、コントロールグループ +0.5% と底流は底堅い

    6 月小売は前月比 +0.2% と予想を小幅下回るも、ガソリン安が主因でコントロールグループ +0.5% と底流は底堅い。失業保険 208k との合わせ技で金利・ドル上昇、7 月末 FOMC の利上げ論を後退させる Mixed な結果。

  15. 経済指標ISM 非製造業景気指数 (ISM Services PMI)15

    ISM 非製造業景気指数 (ISM Services PMI) 2026年6月 — 総合 54.0 でやや減速も、雇用 51.2 が4か月ぶり拡大復帰・仕入価格 67.7 へ低下で『NFP ショック後の綱引き』を和らげる

    総合 54.0 でやや減速も24か月連続拡大。雇用 51.2 が4か月ぶり拡大復帰・仕入価格 67.7 へ低下。NFP ショック直後に『雇用は底堅く・インフレ一服』を示すやや安心材料。

  16. 経済指標米雇用統計 (NFP) 6月15

    6月分 米雇用統計 (NFP) — +57千人で予想を大きく下回り 2か月で -74千人下方改定、失業率 4.2% は『参加率低下』による見せかけの改善

    6月NFPは+57千人と予想(110-115千)を大きく下回り2か月で-74千人下方改定、失業率4.2%は参加率低下による見せかけの改善。Warshタカ派FOMC直後の減速で利上げ観測が後退し、ダウは金融・シクリカル主導で52,900の史上最高値、ナスダックは半導体で逆行安。

  17. 経済指標コア PCE (5月)9

    コア PCE (5月) — 前年比 +3.4% で 2023 年 10 月以来の高さ、ヘッドライン PCE 4.1% は 3 年ぶり高。個人所得 +0.7% が予想を大幅上振れ

    コア PCE 5月は前年比 +3.4% (2023 年 10 月以来) でコンセンサス通り。ヘッドライン PCE +4.1% は 3 年ぶり高だがエネルギー主導。個人所得 +0.7% が予想 +0.4% を大幅上振れし、消費も +0.7%。Warsh FOMC のタカ派ドットを正当化する水準だが、サプライズがなく市場は冷静。

  18. 経済指標小売売上高 (Retail Sales) 5月5

    5月分 小売売上高 (Retail Sales) — ヘッドライン +0.9% (予想 +0.5% を大幅上振れ)、自動車・ガソリン・オンラインが牽引、消費は底堅いが FOMC と同日で市場反応は限定的

    5月小売売上高は +0.9% (予想 +0.5%) の大幅上振れ。消費は底堅いが、同日の FOMC タカ派サプライズに埋もれた。強い消費 = 利上げ材料にもなる両刃の剣。

  19. 経済指標S&P Global PMI 速報値 (Flash PMI) 6月6

    6月 S&P Global Flash PMI — 製造業 55.7 (49 か月ぶり高水準) だが雇用は COVID 以来最悪、投入コストは 2022 年末以来の急騰

    製造業 55.7 の強い活動と COVID 以来最悪の雇用削減が同居する分裂的な PMI。投入コスト急騰で「スタグフレーション的」な色彩。

  20. 経済指標FOMC (Warsh 新議長 初会合) 6月 — 確報18

    6月 FOMC — Warsh 初会合は『タカ派サプライズ』、据え置き 12-0 もドットが利下げ→利上げへ反転、自身のドットは不提出

    Warsh 初会合はタカ派サプライズ。据え置き 12-0 だがドット中央値が 3.4%→3.8% へ反転 (利下げ→利上げ)、9人が年内利上げ予想。Warsh は自身のドット不提出、声明 130語へ短縮。S&P -1.21%・10年債 4.497%・VIX +12%。

  21. 経済指標生産者物価指数 (PPI) 5月13

    5月分 生産者物価指数 (PPI) — 中東戦争のガソリン高で +1.1% MoM・+6.5% YoY と2022年11月以来の高進、コアは予想以下で『主犯はエネルギー・基調はまだ堅い』前日 CPI と瓜二つ

    ヘッドライン PPI は中東戦争のガソリン高で +1.1% MoM・+6.5% YoY と2022年11月以来の高さ。コアは +0.4% と予想以下に減速し『主犯はエネルギー、基調はまだ堅い』構造は前日 CPI と瓜二つ。指標はタカ派だが当日株はイラン攻撃キャンセル→原油反落で反発。

  22. 経済指標消費者物価指数 (CPI) 2026年5月13

    2026年5月 消費者物価指数 (CPI) — ヘッドライン +4.2% YoY で3年ぶりに4%台、だが主犯はガソリン +7%。コアは +2.9% YoY / +0.2% MoM と予想以下で『質はタカ派・芯はハト派』の分裂指標

    ヘッドライン +4.2% YoY で3年ぶり4%台も主犯はガソリン +7%。コアは +0.2% MoM で予想下回り芯は鈍化。『見出しタカ派・芯ハト派』の分裂をイラン地政学が増幅し株は急落。

  23. 経済指標米雇用統計 (NFP) 5月15

    5月分 米雇用統計 (NFP) — +172,000 と予想の倍超ビート、利下げ観測消滅でナスダック -4.18%

    5月 NFP は +172,000 と予想の倍以上の大ビート、失業率 4.3% 据え置き + 前2か月計 +93,000 の上方修正。年内利下げ観測は消滅し市場は利上げ復活すら織り込み、NASDAQ は -4.18% と 2025年4月以来最悪の日に。

  24. 経済指標ベージュブック (Beige Book) 5月版18

    5月版ベージュブック (Beige Book) — 成長は緩やか・雇用は安定もインフレ再加速、中東エネルギー高で「K 字消費」が深まる

    成長は緩やか・雇用は安定・製造業は底堅いが、中東エネルギー高でインフレが『moderate to strong』へ再加速。非労働コストが販売価格を上回りマージン圧縮、消費は所得層で二極化する『K 字』。FOMC 据え置き継続を後押し。

  25. 経済指標JOLTS 求人労働異動調査11

    JOLTS 2026年4月 — 求人が761.8万件に急増、専門・ビジネスサービスが牽引しタカ派傾斜

    求人が +73.1万で761.8万件に急増、専門・ビジネスサービスが牽引。Quits は逆に6年ぶり低水準で『低採用・低解雇』の歪み。利下げ後ずれを織り込ませるタカ派サプライズ。

  26. 経済指標ADP 全米雇用報告 (ADP Employment)14

    ADP 全米雇用報告 2026年5月 — 民間雇用 +122千人で予想超え、2025年1月以来の最速ペースも『躍動感は欠く』

    民間雇用 +122千人で予想超え・2025年1月以来最速。ただし4月分は +105千へ下方改定され、賃金も転職者が鈍化。底堅いが躍動感を欠く『中立』。

  27. 経済指標製造業新規受注 (Factory Orders)13

    製造業新規受注 4月 +1.5% (予想下振れ) — 航空機がヘッドラインを押し上げ、コア資本財は -1.1% に小休止

    ヘッドラインは予想割れだが中身は航空機ノイズ。底流の capex は ISM 改善と整合し、設備投資テーマは無傷。Fed の 6月据え置きを動かす材料ではない。

  28. 経済指標ISM 非製造業景気指数 (ISM Services PMI)13

    ISM 非製造業景気指数 (ISM Services PMI) 2026年5月 — 総合 54.5 で予想超え、新規受注 57.3 が加速も雇用は3か月連続縮小、仕入価格は2022年8月来の高水準

    総合 54.5 で予想超え・新規受注 57.3 加速も雇用は3か月連続縮小、仕入価格 71.3 で2022年8月来高。景気底堅・インフレ粘着・雇用だけ弱いタカ派寄り。

  29. 経済指標ISM 製造業 PMI (5月)15

    5月分 ISM 製造業 PMI — 54.0 で 2022 年 5 月以来の高水準。新規受注 56.8 が牽引もインフレ価格 82.1 は高止まり、雇用 48.6 はなお縮小

    ISM 製造業 PMI 5月分は 54.0 (予想 53 上回り、2022/5 以来の高水準)。新規受注 56.8 が牽引し 5 カ月連続拡大。ただし価格 82.1 で関税インフレ高止まり・雇用 48.6 で 32 カ月縮小という『成長は加速、しかし物価と雇用に影』の二面性。

  30. 経済指標コア PCE (4月)15

    コア PCE (4月) — 前年比 +3.3% で 2023 年 10 月以来の高さも、前月比は +0.2% に減速。貯蓄率 2.6% へ急低下

    コア PCE 4月分は前年比 +3.3% (2023 年 10 月以来の高さ) と高止まりも、前月比は +0.2% へ減速し予想 (+0.3%) を下回る。GDP Q1 は +1.6% へ下方改定、貯蓄率 2.6% へ急低下。インフレ高止まり + 成長減速の綱引き。

  31. 経済指標消費者信頼感指数 (Consumer Confidence)11

    消費者信頼感指数 2026年5月 — 総合93.1へ小幅低下、中東インフレが現状認識を削る一方で期待は反発

    総合は小幅低下だが現状悪化と期待80割れ継続で内訳はソフト。ただしUMichの記録的崩落ほどではなく、消費の実弾はまだ折れていない。

  32. 経済指標Retail Sales (4月)13

    2026年4月 小売売上高 — ヘッドライン +0.5% コンセンサス並み、実質 -0.2% で「名目は強いが実質は苦境」

    コンセンサス通りで瞬間反応は限定的だが、コア小売 上振れ + 実質マイナス + 裁量崩れの三重構造で「Fed 据え置き長期化」と「K 字消費深化」を裏付けた重要転換点。

  33. 経済指標コア PCE (3月)11

    コア PCE (3月) — 前年比 +3.2% で 2023 年 11 月以来の高止まり、「想定通り」で株は全面高

    Fed 最重視のコア PCE 3月分は前月比 +0.3% / 前年比 +3.2% (2023 年 11 月以来の高さ) とコンセンサス通り着地。GDP Q1 は +2.0% に失速も、想定通りを好感し株は全面高。インフレ高止まりは継続。