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Bull Note米国株 デイリー戦略ノート

DAILY · 2026 / W26

2026/06/26 — Apple -6.6% メモリ危機で Mag7 に亀裂 / Russell リコンスティテューション史上最大 $334B・WTI ついに $70 割れ

US 6/26 (金) は Apple がメモリ価格高騰で -6.6% と急落、Mag7 内の明暗が鮮明に。一方 Russell リコンスティテューション (SpaceX 組入れ) は Nasdaq クロージングクロスで過去最大 $334B を記録。WTI $69.23 と $70 割れ。コア PCE は 3.4% でコンセンサス通りも、ヘッドライン PCE 4.1% は 3 年ぶり高。イラン・ドローン攻撃でホルムズ海峡の停戦に暗雲。

執筆: kinjo23 分で読了弱気

TL;DR

US 6/26 (金) は Apple -6.6% (メモリ価格高騰で値上げ発表) が主役、Mag7 内の明暗が鮮明に。NASDAQ -0.24% で 5 日続落。Russell リコンスティテューション (SpaceX 初組入れ) は Nasdaq クロージングクロスで過去最大 $334B を記録。WTI $69.23 (-3.7%) と $70 割れ。コア PCE 3.4% はコンセンサス通りも、ヘッドライン PCE 4.1% は 3 年ぶり高。イラン・ドローン攻撃でホルムズ停戦に暗雲。

マーケット スナップショット

SPX0.05%

S&P 500 (6/26 終値)

7,354.02

-3.47

IXIC0.24%

NASDAQ Comp (6/26 終値)

25,297.62

-60.98

DJI0.09%

Dow (6/26 終値)

51,876.11

-44.51

RUT+0.07%

Russell 2000 (6/26 終値)

3,010.08

+2.22

VIX2.54%

VIX (6/26 終値)

18.41

-0.48

US10Y0.68%

10Y Yield (6/26)

4.37

-0.03

WTI3.74%

WTI 原油 (6/26)

69.23

-2.69

DXY0.07%

Dollar Index (6/26)

101.36

-0.07

SPX
-0.05%
IXIC
-0.24%
DJI
-0.09%
RUT
+0.07%
VIX
-2.54%
US10Y
-0.68%
WTI
-3.74%
DXY
-0.07%
主要指数の前日比 (%)。中央が 0、緑=上昇・赤=下落で、バー長は変化率の大きさに比例。

主要シグナル

空売り比率 / AD ライン / Put/Call / VIX / 機関フロー など

今朝の主役

AAPL -6.6%

メモリ価格高騰 (DRAM +58-63% QoQ) で Mac/iPad 全面値上げ。粗利率 47.5-48.5% へ低下

市場テーマ

Mag7 に亀裂

Apple -6.6% vs Micron +15.7%。AI 供給チェーンの勝者と敗者が分離

需給イベント

Russell $334B

SpaceX 初組入れ。Nasdaq クロージングクロスで過去最大 $334B 約定

警戒シグナル

WTI $69.23

$70 割れ。イラン・ドローン攻撃 → 米報復空爆で地政学リスク急上昇

リスクオン度

4 / 10

VIX 18.41。NASDAQ 5 日続落。Fear & Greed は Fear 圏

コア PCE (5月)

3.4% YoY

2023 年 10 月以来高。コンセンサス通りで市場反応は限定的

USD/JPY

161.80

162 接近で介入リスク高まる

来週の山場

NFP (JST 7/2 木)

6 月 NFP が祝日前倒しで木曜発表。7/2 は 13:00 ET 早期引け

0. 今朝のヘッドライン

  • 🏆 主役: 「Apple -6.6%、メモリ価格高騰で Mac/iPad 全面値上げ」。DRAM +58-63% / NAND +70-75% QoQ の「百年に一度の洪水」(Tim Cook) で粗利率ガイダンスが 47.5-48.5% へ低下。Mag7 内で AI 供給チェーンの勝者 (Micron +15.7%) と敗者 (Apple -6.6%) が分離した
  • 🌊 隠れたテーマ: 「Russell リコンスティテューション史上最大の $334B」。SpaceX が Russell 1000 に初組入れ。Nasdaq クロージングクロスで 45.9 億株・$3,340 億が 1.6 秒で約定 — 前年の 3.3 倍
  • ⚠️ 警戒: イラン IRGC がホルムズ海峡で貨物船にドローン攻撃 → 米軍が報復空爆。停戦合意から 1 週間で最大の試練。WTI は $69.23 (-3.7%) と $70 割れ — 地政学リスク上昇なのに原油安という「需要懸念 > 供給懸念」の構図
  • 📅 来週の山場: JST 7/2 (水) 21:30 の 6 月米雇用統計 (NFP) (祝日前倒し) + JST 7/1 (火) 23:00 ISM 製造業。7/2 は 13:00 ET 早期引け、7/3 は独立記念日の振替休場

1. 昨夜 (US 6/26 (金)) 引け値レビュー

数字 (簡潔に)

指数終値騰落コメント
SPX7,354.02-0.05%ほぼ横ばい。Apple の下げを Micron が相殺
NASDAQ Comp25,297.62-0.24%5 日続落。半導体以外のテックも弱い
Dow51,876.11-0.09%小幅安。産業株 (+2.2%) が支えるも全体は重い
Russell 20003,010.08+0.07%3,000 回復を維持。リコンスティテューション需給が下支え
VIX18.41-2.5%前日 18.89 から低下。20 以下で安定

🎯 要点: 「Apple ショックと Micron の綱引き」。 NASDAQ は 5 日続落だが、パニックではなくテック内の銘柄選別が進んでいる。AI サプライチェーンの「上流 (Micron = メモリ供給) は儲かり、下流 (Apple = メモリ需要) はコスト転嫁に苦しむ」という利益の再配分が鮮明になった 1 日。

なぜ「Mag7 内の亀裂」が起きたか — 3 つのドライバー

① Apple -6.6% — メモリ価格高騰が「百年に一度の洪水」

Apple が Mac・iPad・Vision Pro の全面値上げを発表した。背景は DRAM +58-63%・NAND +70-75% の QoQ 急騰。AI サーバー向けメモリに容量が奪われ、コンシューマー向けの供給が逼迫している。

Tim Cook は「百年に一度の洪水 (hundred-year flood)」とコメント。粗利率ガイダンスは 6 月四半期で 47.5-48.5% (3 月四半期の 49.3% から低下)。メモリは原価 (COGS) に直入するため、粗利への打撃は即座に出る。さらに UK の iCloud 集団訴訟 (数十億ポンド規模)、Apple-Intel 製造提携の不透明感、インサイダー売却 $111M (3 ヶ月) が重なり、売りが膨らんだ。

📚 用語: メモリ・スーパーサイクルの光と影 AI データセンターが HBM (高帯域メモリ) を大量消費することで、DRAM/NAND 全体の供給が逼迫する現象。メモリ「生産者」(Micron・SK Hynix・Samsung) は過去最高の粗利率を享受するが、メモリ「消費者」(Apple・PC/スマホ OEM) はコスト上昇を価格転嫁せざるを得ない。サイクルの恩恵は均一ではなく、サプライチェーンのどの位置にいるかで明暗が分かれる。

② Russell リコンスティテューション — SpaceX 初組入れで $334B の過去最大約定

US 6/26 引け後に 2026 年 6 月の Russell リコンスティテューションが発効。今年から年 2 回 (6 月 + 12 月) へ移行した初回で、目玉は SpaceX の Russell 1000 初組入れ (成長 90.4% / 価値 9.6% に分類)。

Nasdaq クロージングクロスでは 45.9 億株・$3,340 億 (前年比 3.3 倍) が 1.6 秒で約定し、過去最大を記録した。パッシブ資金による SpaceX の強制買い需要は推定 $3B-$27B と幅が広いが、Russell 2000 が引けにかけて買われた (+0.07%) のはこの需給が効いている。

📚 用語: Russell リコンスティテューション FTSE Russell が毎年 (2026 年から半年ごと) Russell 米国指数の構成を見直すイベント。対象銘柄の追加・除外が 6 月最終金曜の引け後に一斉に発効するため、パッシブ連動ファンドの機械的売買が集中し、年間最大級の出来高が発生する。今回の $334B は 2025 年の $102B の 3.3 倍。大型銘柄 (SpaceX) の新規組入れが需給インパクトを増幅した。

③ イラン・ドローン攻撃 — ホルムズ海峡の停戦合意に暗雲

IRGC (イスラム革命防衛隊) のドローンがホルムズ海峡を通過する貨物船 (シンガポール船籍) を攻撃。1 週間前の停戦合意以来、最も深刻な違反。米中央軍 (CENTCOM) はイラン国内のミサイル・ドローン施設と沿岸レーダーに対する報復空爆を実施した。

イラン議会国家安全保障委員長の Azizi 氏は「停戦違反ではなく停戦管理だ」と強弁。市場の反応は原油安 (WTI $69.23, -3.7%) で、地政学リスクよりも需要懸念が圧倒的に強いことを示した。金は $4,078.70 (+1.2%) と安全資産として買われた。

🎯 要点: WTI が $70 を割ったことは、イラン停戦の崩壊リスクにもかかわらず「世界の原油需要が弱い」というシグナル。 エネルギーセクターのシェール損益分岐点 ($50-70) に接近しており、新規掘削の減速 → 中期的な供給減の自律調整メカニズムが意識される水準。

前日の振り返り — 構造変化のサイン

  • AI サプライチェーンの「利益の再配分」が数字で確認された = Micron +15.7% (メモリ生産者の記録的利益) vs Apple -6.6% (メモリ消費者のコスト転嫁苦)。半導体セクター全体を「買い / 売り」で括る時代は終わり、バリューチェーン上の位置で銘柄選別する局面に入った
  • Russell リコンスティテューションの半年化初回が需給構造を変えた = 年 1 回 → 年 2 回で銘柄入替の頻度が倍増。パッシブ資金のリバランス需給が半年ごとに発生するため、小型株の流動性イベントが増える (IWM にとっては追い風)

2. 今日のテーマ分析 — 市場が何を語っているか

テーマ 1: Apple ショックは「AI サプライチェーン内の利益再配分」の象徴

🎯 要点: メモリ価格の急騰は AI 需要の強さの裏返しだが、その恩恵は生産者に集中し、消費者はコスト転嫁に苦しむ。

Micron の Q3 FY26 (6/24 発表) は売上 $41.5B (前年比 +346%)・粗利率 84.9% という怪物決算だった。そのメモリ価格高騰の「請求書」が Apple に届いた形。DRAM +58-63% / NAND +70-75% QoQ は、HBM への容量シフトが原因で、Apple のような大口バイヤーでも交渉力で吸収できない水準にある。

SOX (フィラデルフィア半導体指数) が +3.2% と上昇した点が注目に値する。半導体セクター全体は「メモリ高 = 強い需要」とポジティブに解釈しているが、Apple のような下流はネガティブ。投資家はサプライチェーン内の位置で銘柄を選別する必要がある。

📚 用語: COGS (売上原価) とは Cost of Goods Sold の略。製品を作るために直接かかった原材料費・部品費・製造費。メモリは Apple にとって COGS に直入するため、メモリ価格の上昇は粗利率 (売上 − COGS ÷ 売上) を即座に圧迫する。サービス事業 (App Store / iCloud) は COGS が低いため、サービス比率の上昇がメモリ高の緩衝材になる。

テーマ 2: コア PCE 3.4% — インフレ「高止まり」確認、市場は織込済み

🎯 要点: 5 月コア PCE は前年比 +3.4% で 2023 年 10 月以来の高水準。ただしコンセンサス通りで市場の反応は限定的。

ヘッドライン PCE は前年比 +4.1% (2023 年 4 月以来の高水準) とより刺激的な数字だが、これはエネルギー (イラン紛争による原油高) のベース効果が大きい。コアを見れば「加速はしているが、サプライズではない」。

個人所得は +0.7% (予想 +0.4% を大幅上振れ)、個人消費も +0.7% と強く、「所得が増えて消費も増えている」という健全な成長の姿。貯蓄率は 3.0% へ小幅回復 (4 月の 2.6% から)。原油安がヘッドライン PCE の先行きを抑えるかが次の焦点。

📚 用語: Supercore (スーパーコア) とは コア PCE からさらに住宅 (Shelter) を除いた「サービス ex 住宅」のインフレ率。住宅インフレは粘着性が高く半年以上遅効するため、Fed が「今の物価圧力」を見るにはスーパーコアが最適。今回は Employ America の分析で非営利団体の最終消費 + 税務申告手数料という「癖のある項目」が誤差の原因で、基調的なサービスインフレの判断が難しい回だった。詳細は 5 月コア PCE 記事 を参照。

テーマ 3: OpenAI IPO 延期報道 — AI バリュエーションへの逆風

🎯 要点: OpenAI が IPO を 2027 年に先送りする方向で検討中との NYT 報道が、AI 関連株のセンチメントを冷やした。

NYT によると、アドバイザーが CEO の Sam Altman に 2 つの選択肢を提示: (1) 2027 年まで待って $1T バリュエーションで上場、(2) 低いバリュエーションで早期上場。Altman は $1T 未満を拒否したとされる。背景には SpaceX の上場後パフォーマンス不振と AI 株全体のボラティリティがある。

この報道は直接的に上場株に影響しないが、AI セクター全体の「バリュエーションの天井感」を示唆するシグナルとして受け止められた。チップ株は Intel -3%、SanDisk -10%、Arm -4%、Marvell -5% と全面安。Micron も前日の +15.7% から利益確定売りに押された。

⚠️ 注記: AI への設備投資は構造的需要であり、IPO のタイミングとは別問題。 ただし短期的にはセンチメントの冷え込みがチップ株のマルチプル圧縮を引き起こす可能性がある。


3. 注目銘柄 — 深掘り 3 社

3.1 Apple (AAPL) — メモリ危機で -6.6%、Mag7 最大の下落率

📎 公式情報源: Apple IRSEC EDGARSeeking Alpha

観点詳細
何が起きたかDRAM +58-63% / NAND +70-75% QoQ の価格急騰で Mac/iPad/Vision Pro を全面値上げ。粗利率ガイダンス 47.5-48.5% (前四半期 49.3%)
なぜ売られたかメモリは COGS 直入で粗利に即座に影響。UK iCloud 集団訴訟 + インサイダー売却 $111M (3 ヶ月) が重なり複合ネガティブ
回復の条件メモリ価格のピークアウト (SK Hynix の増産計画の前倒し)、サービス事業 (高マージン) の成長加速
長期で見るべき指標(1) 粗利率の四半期推移、(2) iPhone の ASP vs 出荷台数、(3) サービス売上比率
短期で警戒すべきこと-6.6% は 2024 年 3 月以来の 1 日下落幅。下値支持線の確認が必要

長期投資家としての見方: メモリ価格はサイクル性が強く、永続的な逆風ではない。ただし AI 時代のメモリ需給は従来サイクルより粘着性が高い可能性がある。保有者はサービス比率の上昇を確認しながらホールド、新規はメモリ価格のピークアウトの兆候を待つ方が安全。

3.2 Micron (MU) — 記録的決算翌々日に利益確定売り

📎 公式情報源: Micron IRQ3 FY26 決算記事

観点詳細
何が起きたか6/24 AMC の記録的決算 (売上 $41.5B, +346% YoY) 後、6/25 は +15.7% と急騰したが、6/26 は利益確定で反落
なぜ売られにくいかQ4 ガイダンス $50B (コンセンサス +16%) が示す需要の持続性。粗利率 84.9% は HBM の構造的プレミアム
逆風リスクメモリ価格のピークアウト観測、AI 投資の先送り (OpenAI IPO 延期)、半導体セクター全体のセンチメント悪化
長期で見るべき指標(1) HBM の ASP 推移、(2) データセンター売上比率、(3) 設備投資と減価償却の比率

長期投資家としての見方: ファンダメンタルズは過去最強だが、株価も $1,100 前後と高水準。決算後の利益確定は健全な調整。保有者は Q4 ガイダンス達成を注視、新規は押し目を拾う戦略が妥当。

3.3 SpaceX — Russell 1000 初組入れで需給変化

📎 公式情報源: LSEG Russell ReconstitutionCME Group 分析

観点詳細
何が起きたか6/12 の史上最大 IPO ($75B 調達) から 2 週間で Russell 1000 に高速組入れ (FTSE Russell ファストトラック規則)
需給インパクトパッシブ買い需要推定 $3B-$27B。成長 90.4% / 価値 9.6% に分類
逆風リスクIPO 後のパフォーマンス不振 (OpenAI IPO 延期の一因)。ロックアップ解除スケジュール
長期で見るべき指標(1) Starlink の売上成長率、(2) 打ち上げ頻度と再利用率、(3) MSCI / Nasdaq-100 への追加タイミング

長期投資家としての見方: 宇宙産業のプラットフォーム企業として圧倒的なポジションだが、IPO 後の短期パフォーマンスは不安定。Russell 組入れのパッシブ需給はプラスだが、それだけで買うのはリスキー。四半期業績の開示を待ってファンダメンタルズで判断すべき。


4. 今週の経済カレンダー — それぞれがなぜ重要か

JST 日付 / 時刻イベント重要度解釈
JST 6/23 (月) 22:45Flash PMI (6月)★★★製造業 51.7 / サービス 53.4。済み
JST 6/24 (火)Alphabet Dow 30 入り発表★★★S&P Global が 6/30 発効を発表。済み
JST 6/25 (水) 早朝 (AMC)Micron Q3 FY26 決算★★★★★売上 $41.5B 記録。AH +13%。済み
JST 6/26 (金) 21:305 月コア PCE / 個人所得・支出★★★★★コア 3.4% YoY。ヘッドライン 4.1% は 3 年ぶり高。済み
JST 6/26 (金) 21:30Q1 GDP 確報値 / 5 月耐久財受注★★★★同時発表。済み
JST 6/27 (金)イラン・ドローン攻撃 → 米報復空爆★★★★★停戦合意後最大の試練
JST 6/27 (金) 早朝Russell リコンスティテューション発効★★★★$334B 過去最大。SpaceX 初組入れ

5. 今週の法案ウォッチ

法案ステータス次の山場影響セクター・銘柄向き
Section 122 関税 10-15%最高裁が IEEPA 関税違憲 → 代替発動中7/24 失効 (延長は議会票決必須)小売 WMT TGT / 自動車 GM🟢 (失効なら関税撤廃)
AI OVERWATCH Act (H.R.6875)下院外交委 42-2 で可決本会議採決待ちNVDA (Blackwell 対中禁輸) AMD🔴
FY27 NDAA (H.R.8800)HASC マークアップ完了下院本会議 (夏)LMT RTX GD🟢
CHIPS ITC 拡充 (複数法案)25%→30-35% への拡充・延長が審議中12/31 現行 ITC 失効INTC MU AMAT🟢
Great American AI Act超党派草案公表 (6/4)パブコメ後に法案化 (夏)MSFT GOOGL PLTR🟡
原子力推進法 (Nuclear Energy Innovation Act)上院提出。NRC Part 53 最終化済み委員会審議中CEG VST OKLO🟢
イラン制裁免除 (General License X)60 日制裁免除中 (ドル建て原油取引解禁)8/21 免除期限XOM CVX (原油下押し)🔴

📚 用語: Section 122 関税と IEEPA の違い 2025 年のトランプ関税は IEEPA (国際緊急経済権限法) を根拠としていたが、2026/2/20 に最高裁が 6-3 で違憲と判断。政権は代替として Trade Act 1974 の Section 122 (10-15% 上限・150 日) を発動したが、これも 7/24 に失効する。延長には議会の票決が必要で、中間選挙 (11月) 前の「踏み絵」になる。


6. 来週への布石

JST 日付イベント重要度
JST 6/30 (月)半期末リバランス + Alphabet Dow 入り発効★★★
JST 7/1 (火) 早朝 (AMC)Nike Q4 FY26 決算 (EPS 予想 $0.13)★★★★
JST 7/1 (火) 22:30Warsh 議長 発言 (ブラックアウト前の最後の窓)★★★
JST 7/1 (火) 23:00ISM 製造業 PMI (6月, 予想 ~53.3) + JOLTS 求人 (5月)★★★★
JST 7/2 (水) 21:15ADP 雇用 (6月)★★★
JST 7/2 (水) 21:306 月米雇用統計 (NFP) — 祝日前倒し。予想 +110-130K★★★★★
JST 7/2 (水) 翌 02:00株式早期引け (13:00 ET)、債券も 14:00 ET★★★
JST 7/3 (木)米国市場休場 (独立記念日 7/4 の振替)

📚 季節性: 7 月は S&P500 過去 20 年で年間最強月クラス (平均 +1.1-2.3%、直近 5 年勝率 100%)。上昇は月前半に集中しやすく、来週はその「初動」に当たる。ただし NFP が早期引けの日の朝に直撃する変則要因あり。7/3 (金) は振替休場で、地政学ヘッドラインが休場中に出ると翌週への持ち越しギャップ要因に。アノマリーは「傾き」であって毎回当たるわけではない。


7. 今日の学び — 長期投資家として覚えておくべきこと

用語 / 概念

  1. サプライチェーン内の利益再配分 — AI ブームの恩恵はサプライチェーン全体に均一には行き渡らない。メモリ生産者 (Micron) は粗利率 84.9% だが、メモリ消費者 (Apple) は粗利率低下。投資先はセクター単位ではなくバリューチェーン上の位置で選ぶ
  2. Russell リコンスティテューション — 年 1 回 (2026 年から半年化) の指数構成見直し。パッシブ連動ファンドの機械的売買が集中し、年間最大級の出来高を生む需給イベント。今回は SpaceX の初組入れで過去最大の $334B
  3. PCE の前年比と前月比のねじれ — 前年比 (YoY) はベース効果で加速しやすいが、前月比 (MoM) の年率換算が基調トレンドの判断に適切。コア PCE MoM +0.3% が続けば年率約 3.6% で Fed 目標 (2%) には遠いが、加速は止まっている

パターン

  • 「メモリ価格高 → 上流 (生産者) 買い / 下流 (消費者) 売り」はメモリ・スーパーサイクルの定番パターン。 過去のサイクル (2017-18, 2021-22) でも同様の利益移転が発生した。ただし AI 需要の構造性が強いため、今回のサイクルは従来より長期化する可能性がある

監視指標の閾値表

指標現在値警戒水域含意
VIX18.41> 20 で警戒安定圏だがイラン次第
WTI$69.23< $65 でシェール採算割れ$70 割れ。需要懸念が支配的
コア PCE YoY3.4%> 3.5% で利上げ加速高止まり。次回 7/30 発表
10Y Yield4.37%> 4.80% で株売り加速安定。原油安が利回り低下を支援
USD/JPY161.80> 162 で介入警戒162 接近。日銀の口先介入に注意

8. 定点観測 12 指標 (継続観察)

指標前日閾値 (注意/警戒)判定
VIX18.4118.8920 / 28🟢
VIX ターム構造0.8380.8940.95 / >1.0🟢
MOVE65.3970.66110 / 130🟢
SKEW145.30143.14145 / 155🟡
Put/Call OI 比>1.2 / <0.7
HYG÷LQD 20 日変化-0.99%-0.55%-1.5% / -3.0%🟢
セクター 50 日線超7/117/11<6 / <4🟢
CNN Fear & Greed25.9725.91<25 / >75🟡
DXY 20 日変化+2.33%+2.46%+2% / +4%🟡
10Y−3M (bp)7.938.16<0 / <−50🟡
銅金比 20 日変化+5.68%+5.37%-3% / -6%🟢
BTC-SPY 30 日相関0.4860.494<0.0 / >0.8🟢

🟡 が 4 個で前日と同水準。VIX は 18.41 へ低下し 20 以下で安定。CNN Fear & Greed は 25-26 で Fear 圏のまま。HYG÷LQD は -0.99% とまだ注意線 (-1.5%) の手前だが、悪化方向にある点を監視。


9. リスク管理 — 個人投資家向け原則

  • Apple のような「Mag7 急落」で狼狽売りしない — メモリ価格はサイクル性が強く、永続的な逆風ではない。-6.6% は大きいが、長期トレンド (サービス売上比率の拡大) を損なうものではない
  • 半導体を一括りにしない — 「半導体セクターが強い」ではなく、上流 (Micron, SK Hynix) と下流 (Apple, PC OEM) で明暗。SOX +3.2% だが Apple -6.6%。ポジションの点検が必要
  • イラン情勢に振り回されない — ドローン攻撃と報復空爆は深刻だが、市場 (WTI $69) は需要懸念の方を重視。地政学リスクは金 ($4,078) で既にヘッジされている
  • NFP 前にレバレッジを増やさない — JST 7/2 (水) の NFP は祝日前倒しで早期引け (13:00 ET) の日に発表。流動性が薄くサプライズでオーバーシュートするリスクが高い
  • Russell リコンスティテューション後の一時的な需給歪みに注意 — 発効直後の数日は組入れ銘柄に過剰な買い、除外銘柄に過剰な売りが出やすい。1-2 週間で正常化する傾向

10. データソース・引用

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免責

本記事は情報提供のみを目的としています。投資勧誘や個別銘柄の売買推奨ではありません。記載の数値は取得時点のもので、市場開閉や訂正により変動します。投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事の見解は執筆者個人のもので、所属組織の見解を代表するものではありません。

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