EARNINGS · Q3 FY26
強気MU Q3 FY26 — 売上 $41.5B (記録・コンセンサス +16%・YoY +346%)・粗利率 84.9% (過去最高)・Q4 ガイダンス $50B で AH +13%、AI メモリのスーパーサイクルは健在
Micron Technology の Q3 FY26 (US 2026/6/24 (火) AMC = JST 6/25 (水) 早朝 5:00 頃発表) は、売上 $41.46B (+346% YoY / +74% QoQ) でコンセンサス $35.7B を 16% 上回る記録的決算。non-GAAP EPS $25.11 (予想 $20.20 を 24% ビート)。GAAP 粗利率 84.9% は過去最高。データセンター売上は四半期 $25B 超 (年率 $100B+ ペース)。営業 CF $25.4B・調整後 FCF $18.3B と四半期記録。16 件の戦略的顧客契約を発表。Q4 ガイダンスは売上 $50B ± $1B (コンセンサス $43B)・non-GAAP EPS $31 ± $1 と圧倒的な上振れ。前日の KOSPI 連鎖安で -13% だった株価は、AH で +13% (~$1,188) と急反発し下落幅をほぼ回復。前年比 +346% の売上成長と 84.9% の粗利率は、HBM (高帯域メモリ) を中核とした AI メモリのスーパーサイクルが「減速」どころか「加速」していることの決定的な証拠。
売上 $41.5B (記録)・粗利率 84.9% (過去最高)・Q4 ガイダンス $50B — 全項目 16-24% のコンセンサスビート。前日の -13% を AH +13% で取り戻し、AI メモリのスーパーサイクルは健在を証明。
数字サマリ
EPS
REVENUE
EPS
売上
主要 KPI
GAAP 粗利率
84.9%
過去最高
HBM の高マージンが全社粗利率を牽引
non-GAAP 粗利率
~85%
過去最高
データセンター売上
$25B+ (四半期)
年率 $100B+ ペース
AI データセンターが収益の過半を占める
営業キャッシュフロー (Operating CF)
$25.4B
四半期記録
調整後フリーキャッシュフロー (Adj. FCF)
$18.3B
四半期記録
GAAP 純利益
$28.24B
GAAP EPS $24.67
戦略的顧客契約
16 件
—
ビジネスモデルの構造転換を示す長期契約
ガイダンス
| 項目 | 値 | 判定 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Q4 FY26 売上 | $50.0B ± $1.0B | コンセンサス超え | コンセンサス ~$43B を 16% 上振れ |
| Q4 FY26 non-GAAP EPS | $31.00 ± $1.00 | コンセンサス超え | コンセンサスを大幅に上回る |
株価反応
引け値
$1048.51
時間外
$1188.00
+13.30%
公式情報源
1 行サマリ
Micron の Q3 FY26 (US 2026/6/24 (火) AMC = JST 6/25 (水) 朝 5:00 頃発表) は、あらゆる指標がコンセンサスを大幅に上回る記録的決算だった。売上 $41.46B はコンセンサスを 16% 上回り、前年比 +346%・前四半期比 +74% という異次元の成長率。non-GAAP EPS $25.11 は予想 $20.20 を 24% ビート。粗利率 84.9% は過去最高を更新。Q4 ガイダンスの売上 $50B はコンセンサス $43B を 16% 上振れし、「次の四半期はさらに強い」という強烈なメッセージ。
前日 (US 6/23) に KOSPI サーキットブレーカー (Samsung -12%・SK Hynix -12%) の連鎖で -13.3% と急落していた MU 株は、AH で +13.3% (~$1,188) と急反発し、下落幅をほぼ回復した。この 2 日間の動き (-13% → +13%) は、「KOSPI ショックは外部要因のセンチメント売りであり、Micron のファンダメンタルズとは無関係だった」ことを市場が即座に認定した証拠だ。
🎯 要点: 売上 +346% YoY・粗利率 84.9%・Q4 ガイダンス $50B は、HBM (高帯域メモリ) を核とした AI メモリのスーパーサイクルが「減速」どころか「加速」していることの決定的な証拠。 16 件の戦略的顧客契約は需要が一過性のブームではなく、複数年の構造的なものであることを示す。
何が起きたか — 数字 (SEC 8-K ベース)
| 指標 | コンセンサス | 実績 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 売上 | $35.69B | $41.46B (+346% YoY / +74% QoQ) | ✅ +16% 大幅上振れ (記録) |
| non-GAAP EPS | $20.20 | $25.11 | ✅ +24% 大幅上振れ |
| GAAP EPS | — | $24.67 | — |
| GAAP 粗利率 | ~80% | 84.9% (過去最高) | ✅ |
「3 点セットの上振れ (Triple Beat)」— 売上・EPS・ガイダンスのすべてがコンセンサスを二桁ビートするという、S&P 500 の決算シーズンでも稀な結果。FactSet 集計の S&P 500 平均ビート率 (EPS サプライズ 6-7%) と比べても、Micron の +24% は異常値レベル。
📚 用語: HBM (High Bandwidth Memory、高帯域メモリ) とは AI アクセラレーター (NVIDIA H100 / H200 / B200 / Vera Rubin) に不可欠な高速メモリ。DRAM チップを縦に積層し、従来メモリの 5-10 倍の帯域幅を実現する。AI モデルの学習・推論に必要なデータ転送速度がボトルネックになるため、HBM の需要は AI データセンターの拡張と直結する。現在の供給元は Micron・SK Hynix・Samsung の 3 社のみで、寡占構造が高マージンを支えている。
KPI — データセンターが収益の過半を占める構造転換
| KPI | 実績 | コメント |
|---|---|---|
| データセンター売上 | $25B+ (四半期) | 年率 $100B+ ペース。AI データセンターが牽引 |
| 営業 CF | $25.4B | 四半期記録 |
| 調整後 FCF | $18.3B | 四半期記録。設備投資後のキャッシュ創出力 |
| 戦略的顧客契約 | 16 件 | ビジネスモデルの構造転換を示す長期契約 |
Micron のビジネスモデルが「コモディティ DRAM メーカー」から「AI インフラの戦略的サプライヤー」へ構造的に転換したことを示す KPI が並ぶ。データセンター売上が四半期 $25B を超えたことは、年率 $100B+ のランレートを意味し、これは Intel の年間売上を上回る水準。
16 件の戦略的顧客契約は「スポット取引」から「長期固定契約」へのシフトを示し、収益の予測可能性と価格交渉力が大幅に向上した。
🎯 要点: 粗利率 84.9% は「NVIDIA 級」のマージン。 かつて DRAM メーカーは粗利率 30-40% で「シリコンサイクルの奴隷」と呼ばれた。それが AI メモリの構造的需要で 84.9% に到達したのは、半導体産業の歴史的なパラダイムシフト。ただしこの水準が持続するかどうかは、Samsung・SK Hynix の供給増ペースと AI 投資の持続性に依存する。
ガイダンス — Q4 $50B は「さらに加速」を示唆
Q4 FY26 ガイダンスの売上 $50.0B ± $1.0B はコンセンサス $43B を 16% 上回る。Q3 の $41.5B からさらに +21% QoQ の加速を見込んでいる。EPS ガイダンス $31.00 ± $1.00 も同様に大幅な上振れ。
「ガイダンスが強い」ことの意味は、経営陣が Q4 (9-11 月) の需要を高い確信度で見通していること。16 件の戦略的契約が受注残として積み上がっているため、ガイダンスの信頼性は通常の半導体企業よりも高い。
競合ポジショニング — Samsung・SK Hynix との 3 社寡占
HBM 市場は Micron・SK Hynix・Samsung の 3 社寡占。SK Hynix が先行者 (NVIDIA H100 向け HBM3E で先行) だが、Micron は Vera Rubin / Blackwell プラットフォームでシェアを拡大。Samsung は HBM の歩留まり問題で出遅れている。
前日の KOSPI ショックで Samsung -12%・SK Hynix -12% と韓国勢が大きく下げたが、Micron の今回の決算は「3 社寡占構造の下で需要が供給を大幅に上回っている」ことを再確認した。3 社とも恩恵を受ける構図だが、粗利率 84.9% を達成した Micron のポジショニングが最も強い。
長期投資家への含意 — 「スーパーサイクル」の賞味期限
Micron の Q3 は AI メモリのスーパーサイクルが「まだ初期段階にある」ことを示唆する。しかし以下のリスクは認識すべき:
- 需要の持続性: ハイパースケーラー (MSFT / GOOGL / AMZN / META) の AI 設備投資が減速すれば、HBM 需要も減速する。AI 投資の ROI に対する懸念 (前日の BofA ノートにも示唆) は中期的なリスク
- 供給増のタイミング: Samsung の HBM 歩留まり改善、SK Hynix の新工場稼働で、2027 年以降は供給が追いつき始める可能性。寡占マージンの持続性は供給サイドに依存
- バリュエーション: 年初来 +141% (この決算前時点) のバリュエーションは高い。粗利率 84.9% が「ピーク」なのか「ニューノーマル」なのかで、株価の妥当性が大きく変わる
- 金利環境: BofA の利上げ 3 回予想が現実化すれば、ハイテク全般の PER 圧縮が Micron にも波及する
📚 用語: シリコンサイクル (Silicon Cycle) とは 半導体産業に特有の好不況のサイクル。需要増 → 設備投資増 → 供給過剰 → 価格下落 → 設備投資減 → 供給不足 → 価格上昇、を 3-5 年周期で繰り返す。AI 需要の構造的な増加がこのサイクルを「延長」しているのか「無効化」しているのかが、半導体投資の最大のテーマ。Micron の 84.9% 粗利率は「サイクルの天井」の可能性と、「AI がサイクルを変えた」可能性の両方を示す。
出典
- SEC 8-K (公式): Micron Q3 FY2026 Press Release
- Investing.com: Micron Q3 FY2026 slides: record $41.5B revenue
- TheStreet: Micron Q3 2026 Earnings Live
- 247WallSt: Micron Earnings Report Q3 2026
本記事は情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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