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Bull Note米国株 デイリー戦略ノート

DAILY · 2026 / W26

2026/06/24 — KOSPI サーキットブレーカーで半導体総崩れ、BofA『年内 3 回利上げ』が追い打ち / NASDAQ -2.2%・Micron -13%、Russell 2000 は 3,000 割れ

US 6/23 (月) は韓国 KOSPI が -10% でサーキットブレーカー発動、Samsung -12%・SK Hynix -12% の連鎖で米半導体も総崩れ。BofA が『年内 75bp 利上げ (9/10/12 月)』の衝撃レポートを出し、S&P 500 -1.44% (7,365.46)・NASDAQ -2.21%・Dow -0.09%。Micron -13% で Juneteenth 前の 3 日連続下落。Russell 2000 は -0.96% で 3,000 割れ (2,975.48)。VIX +12.8% (19.49)。WTI $73.21 (-2.2%)。山場は JST 6/26 (木) 21:30 の 5 月コア PCE と Micron 決算。

執筆: kinjo21 分で読了弱気

TL;DR

US 6/23 (月) は韓国 KOSPI -10% (サーキットブレーカー発動・Samsung/SK Hynix 各 -12%) の連鎖で米半導体が総崩れ、S&P 500 -1.44% (7,365.46)・NASDAQ -2.21%。BofA が『年内 75bp 利上げ』レポートを出し利上げ懸念が再燃。Micron -13%、Russell 2000 は 3,000 割れ。VIX +12.8% (19.49)。WTI $73.21。山場は JST 6/26 (木) コア PCE + Micron 決算。

マーケット スナップショット

SPX1.44%

S&P 500 (6/23 終値)

7,365.46

-107.33

IXIC2.21%

NASDAQ Comp (6/23 終値)

25,587.04

-579.56

DJI0.09%

Dow (6/23 終値)

51,666.84

-45.87

RUT0.96%

Russell 2000 (6/23 終値)

2,975.48

-28.92

VIX+12.79%

VIX (6/23 終値)

19.49

+2.21

US10Y0.44%

10Y Yield (6/23)

4.49

-0.02

WTI2.15%

WTI 原油 (6/23)

73.21

-1.61

DXY+0.39%

Dollar Index (6/23)

101.41

+0.39

SPX
-1.44%
IXIC
-2.21%
DJI
-0.09%
RUT
-0.96%
VIX
+12.79%
US10Y
-0.44%
WTI
-2.15%
DXY
+0.39%
主要指数の前日比 (%)。中央が 0、緑=上昇・赤=下落で、バー長は変化率の大きさに比例。

主要シグナル

空売り比率 / AD ライン / Put/Call / VIX / 機関フロー など

今週の山場

JST 6/26 (木) 21:30

5月コア PCE + 個人所得・支出 (Warsh ドットの答え合わせ)

今朝の主役

MU -13.3%

KOSPI サーキットブレーカーの連鎖で半導体総崩れ

市場テーマ

利上げサイクル入りの恐怖

BofA が年内 75bp 利上げ (9/10/12 月) を予想

警戒シグナル

KOSPI -10% CB 発動

Samsung -12% / SK Hynix -12%。MSCI 先進国昇格見送りが引き金

リスクオン度

3 / 10

VIX 19.49 (+12.8%)・半導体 -5% 超・Russell 3,000 割れ

Fed funds 12M

利上げ織り込み加速

BofA: 9/10/12 月に 25bp×3 = 4.25-4.50% 予想

WTI 原油

$73.21 (-2.2%)

イラン和平の供給増 + リスクオフで続落

USD/JPY

161.57

ドル高維持。160 超の介入警戒圏が続く

0. 今朝のヘッドライン

  • 🏆 主役: 「韓国 KOSPI -10% サーキットブレーカーから始まった半導体売り連鎖」。Samsung -12%・SK Hynix -12% が米国へ飛び火し、Micron -13.3%・NVIDIA -3.6%・Broadcom -4.8%。S&P 500 の下落 -1.44% の大半をテクノロジーセクター 1 つが説明する 1 日だった
  • 🌊 隠れたテーマ: 「BofA の利上げ 3 回予想が景色を変えた」。Warsh FOMC のドット反転 (3.4% → 3.8%) を受け、BofA エコノミスト Aditya Bhave が「インフレは明確に悪化 (unambiguously worse)、9/10/12 月に 25bp × 3 = 計 75bp の利上げ」と顧客に通知。利下げから利上げへの転換を織り込む動きが加速
  • ⚠️ 警戒: VIX が 17.28 → 19.49 (+12.8%) と跳ね上がり 20 の節目に接近。Russell 2000 は前日史上初 3,000 到達から 1 日で 3,000 割れ (2,975.48)。WTI も $73.21 まで続落し 3 か月ぶりの安値圏
  • 📅 今週の山場: 5 月コア PCE (JST 6/26 (木) 21:30)Micron 決算 (JST 6/26 (木) 早朝 AMC)。PCE が Warsh ドットの「答え合わせ」であり、Micron が「半導体売りは過剰反応か否か」の試金石

1. 昨夜 (US 6/23 (月)) 引け値レビュー

数字 (簡潔に)

指数終値騰落コメント
SPX7,365.46-1.44%テクノロジー主導の全面安。Juneteenth 明け初日
NASDAQ Comp25,587.04-2.21%半導体指数 (SOX) は -5% 超
Dow51,666.84-0.09%オールドエコノミーが下支えし辛うじて横ばい
Russell 20002,975.48-0.96%前日の史上初 3,000 から 1 日で脱落
VIX19.49+12.79%20 に接近。テック恐怖指数の色彩

🎯 要点: 「半導体 1 セクターが市場全体を引きずり下ろした 1 日」。 S&P 500 の 11 セクター中、テクノロジーの下げ寄与が圧倒的で、Dow (-0.09%) との乖離が示す通り「市場全体が弱い」のではなく「半導体パニック」が主因。前日の Alphabet 人材流出 (-6.5%) に続く 2 日連続のテック主導安で、S&P 500 は先週高値から -2.8%。

なぜこの売りが起きたか — 3 つのドライバー

① KOSPI -10% サーキットブレーカーが「半導体の恐怖」を世界に拡散した

US 6/23 (月) の売りは米国市場が開く前から始まっていた。韓国 KOSPI が -9.99% (910.71 ポイント安、8,203.84) と急落し、サーキットブレーカーが発動した。これは今年 4 回目、史上 10 回目の取引停止だった。

直接の引き金は 3 つ重なった: (1) MSCI 先進国指数への韓国の昇格が見送られたこと (主要な海外資金の流入カタリストが消失)、(2) 前週の米テック安 (Alphabet -6.5% など) を受けた半導体センチメントの悪化、(3) 半導体レバレッジ ETF のプログラム売買がパニック売りを増幅した。Samsung Electronics -12.3% (310,000 ウォン)、SK Hynix -12.5% (255 万ウォン) と、韓国市場の時価総額の約半分を占める 2 銘柄が直撃した。外国人投資家は 5.79 兆ウォン (約 $3.8B) を売り越した。

これが米国のプレマーケットに飛び火し、Micron-13.3% ($1,051.77)、NVIDIA -3.6%、Broadcom -4.8%、フィラデルフィア半導体指数 (SOX) は -5% 超と、AI ラリーの主役たちが一斉に売り浴びた。KOSPI は年初来 +78% と世界最強のパフォーマンスを誇っていたが、その裏返しとして調整の深さも大きくなった。

📚 用語: サーキットブレーカー (Circuit Breaker) とは 株式市場の急落時に、パニック売りの連鎖を防ぐため取引を一時的に停止する仕組み。韓国取引所 (KRX) では KOSPI 200 先物が前日比 5% 以上下落した場合にサイドカーが発動し、8% 以上でサーキットブレーカー (20 分間停止) が発動する。今回は午後 2:33 に CB が発動したが、取引再開後も売りは止まらなかった。「市場の安全弁」であると同時に「CB 発動自体がニュースになりパニックを拡大させる」逆説もある。

② BofA「年内 75bp 利上げ」レポートが利上げサイクル入りの恐怖を点火した

Bank of America のエコノミスト Aditya Bhave が US 6/22 (日) 付のレポートで「インフレの問題は明確に悪化した (unambiguously worse)」とし、FF 金利を 9 月・10 月・12 月の 3 回の FOMC で各 25bp 引き上げ、年末の金利を 4.25-4.50% と予想した。前回の BofA 予想は「年内据え置き」であり、180 度の転換だった。

根拠として挙げたのは: (1) 住宅インフレの鈍化がほぼ完了し、ここからは下がりにくい、(2) エネルギー以外のコアサービスが粘着性を維持、(3) Warsh 新議長のタカ派姿勢 (声明 130 語・ドット不提出・フォワードガイダンス撤廃) が「行動する Fed」への転換を示唆。この「大手行が公式に利上げ複数回を予想した」ことが市場の恐怖を現実的にした。

🎯 要点: BofA 予想が重要なのは「方向の転換」であって「水準」ではない。 現行 3.50-3.75% から 4.25-4.50% への 75bp 上昇は絶対額としては小さいが、「次は利下げ」と思っていた市場が「次は利上げ」に反転した衝撃は大きい。金利の方向の変化は水準の変化より株式に影響する。

③ Russell 2000 の 3,000 割れが「ブローデニング」の持続性に疑問を投げた

前日 (US 6/22 (月)) に史上初の 3,000 を達成した Russell 2000 が、わずか 1 日で 2,975.48 (-0.96%) と 3,000 を割り込んだ。大型テック安が小型株にも波及したことで、「テック以外は健全」という前日のナラティブに早くも亀裂が入った。小型株は金利感応度が高く (小型株の多くが変動金利負債を抱える)、BofA の利上げ予想は直接的な逆風になる。

📚 用語: 金利感応度 (Interest Rate Sensitivity) と小型株の関係 Russell 2000 構成銘柄の約 40% が変動金利負債を抱えており、金利上昇は直接的に利払い負担を増やす。また小型株は将来の成長期待で買われるため、割引率が上がると理論株価が大きく下がる。大型株 (S&P 500) は固定金利の社債発行が主流で、金利上昇の短期的な影響は相対的に小さい。

前日の振り返り — 構造変化のサイン

  • KOSPI と米半導体の「同日 -10% 超・-13%」は AI インフラ投資への疑念が国境を超えた瞬間 = 「AI に投じる側 (ハイパースケーラー) の投資回収は本当にできるのか」という疑問が、HBM を製造する韓国と、それを使う米国で同時に噴出した。NVIDIA の粗利率 80% 超 → HBM 供給元の粗利率 50-60% というバリューチェーン全体のバリュエーションが問い直されている
  • BofA の利上げ予想は「1 社の意見」だが「方向転換の先駆者」になりうる = 大手行が公式に利上げ複数回を予想したのは Warsh FOMC 後で初めて。他行が追随すれば金利先物のプライシングが変わり、株式のバリュエーション圧縮が加速する

2. 今日のテーマ分析 — 市場が何を語っているか

テーマ 1: 半導体の売りは「バリュエーション調整」であって「ファンダメンタルズの崩壊」ではない

Micron -13%・Samsung -12% の下げは、業績の悪化ではなく「AI ブームで上がりすぎた株の調整」という側面が強い。

Micron は年初来 +141%、SK Hynix は +186% と、半導体株は 2026 年の上昇相場の主役だった。それだけに調整幅も大きくなる。しかし HBM (高帯域メモリ) の需要は AI データセンターの拡張とともに構造的に伸びており、受注残は過去最高水準にある。JST 6/26 (木) 早朝の Micron Q3 FY26 決算が「AI メモリのスーパーサイクルは健在か」のリトマス試験紙になる。

コンセンサスは EPS $19.72・売上 $34.5B だが、HBM の粗利率が 80% を超えているかどうかが株価反応の鍵。コンセンサスを大幅に上回れば「売りは過剰反応」の修正が入り、ミスすれば「AI バブル崩壊の始まり」と解釈される二分シナリオだ。

🎯 要点: 半導体株の -10% 超は「ファンダで売っている」のか「ポジションの巻き戻し」なのかを見極める。 Micron 決算で売上・粗利率・ガイダンスの 3 点セットが上振れれば、今回の調整は「健全な利確」に格付けが変わる。逆にガイダンスが弱ければ、年初来の上昇幅の半分 (Russell 同様) を返す展開もあり得る。

テーマ 2: 「利下げ → 利上げ」の方向転換が市場の景色を一変させつつある

3 月のドット中央値 3.4% (利下げ想定) → 6 月 3.8% (利上げ想定) → BofA 4.25-4.50% (3 回利上げ) と、金利見通しがわずか 3 か月で 90bp 上方シフトした。

Warsh FOMC でドットが反転したのが 6/17、その 6 日後に BofA が 3 回利上げを打ち出した。市場の FF 金利織り込みは「年内据え置き~1 回利上げ」だったが、BofA レポートを受けて「10 月にも利上げ」の織り込みが加速している。

問題は「利上げが実現するかどうか」ではなく、「利上げを織り込みに行く過程で株が売られること」。2022 年のような急速な利上げサイクルが繰り返されるとは考えにくいが、「次の一手は利上げかもしれない」という不確実性だけで長期金利が上がり、ハイテク・グロースの PER 圧縮が起こる。

📚 用語: BofA が見る「住宅インフレの壁」とは 米国の住宅関連インフレ (家賃+帰属家賃、OER) は CPI の約 36% を占める最大カテゴリ。2024-25 年は新規賃貸の賃料下落が CPI に遅れて反映される「キャッチダウン」効果でインフレ鈍化に寄与したが、BofA は「この効果がほぼ出尽くした」と指摘。つまり住宅インフレの低下余地が縮小し、コア CPI が下がりにくい構造になっているという分析。

テーマ 3: 原油安は「インフレ鈍化の援軍」だが「景気懸念の裏返し」でもある

WTI $73.21 (-2.2%) は 3 か月ぶりの安値圏。イラン和平 + リスクオフの二重効果で下落が加速。

供給側ではイラン和平の 60 日ライセンス (前日の OFAC 認可) が効いており、需要側ではリスクオフによる景気減速懸念が重なっている。原油安は CPI / PCE の低下要因であり、Fed の利上げ圧力を和らげる方向に働く。しかし原油安が「景気後退のシグナル」として読み替えられると、エネルギー株だけでなく景気敏感株全体への逆風になる。

🎯 要点: 原油安を「インフレ鈍化の味方」として歓迎できるのは、景気が底堅い間だけ。 WTI $70 割れが視野に入ると、シェール採算ラインとの距離が縮まり、エネルギーセクターの業績圧迫が意識される。


3. 注目銘柄 — 深掘り 3 社

3.1 Micron Technology (MU) — -13.3% の急落は「決算前の恐怖」

📎 公式情報源: Micron IRSEC EDGAR

観点詳細
何が起きたか-13.3% ($1,051.77)。年初来 +141% からの最大の 1 日下落。KOSPI の Samsung/SK Hynix -12% が直接の引き金
なぜ売られたか(1) 韓国半導体の連鎖安 (2) BofA 利上げ予想でハイテク全般にバリュエーション圧縮 (3) 6/24 AMC の決算前にリスク回避のポジション調整
底堅さの根拠HBM 受注残は過去最高、NVIDIA の Vera Rubin / Blackwell プラットフォームに必須のサプライヤー。データセンター向け売上は加速中
JST 6/26 (木) 決算の注目点EPS $19.72 / 売上 $34.5B のコンセンサス。粗利率 80% 超えが焦点。Q4 ガイダンスの強さで翌日の株価方向が決まる

長期投資家としての見方: 決算前の -13% は「恐怖のプライシング」であり、結果次第で大きく方向が変わる。決算通過後に判断すべき局面。

3.2 NVIDIA (NVDA) — -3.6% は半導体連鎖安の巻き添えだが AI インフラの中核は揺らがず

📎 公式情報源: NVIDIA IRSEC EDGAR

観点詳細
何が起きたか-3.6% と半導体セクター全体の売りに巻き込まれた。SOX -5% 超の中では相対的に底堅い
なぜ相対的に底堅いか(1) Vera Rubin / Blackwell の受注パイプラインは満杯 (2) 粗利率 70% 超の独占的地位 (3) AI データセンター需要は構造的に不可逆
リスク半導体サイクルの天井を意識する声が増加。バリュエーションが高い分、利上げ環境では PER 圧縮リスク
注目イベントMicron 決算が AI メモリ需要の健全性を確認する間接的な材料。NVIDIA 自身の次の決算は 8 月

3.3 Bank of America (BAC) — 自社の利上げ予想で金融セクターに追い風

📎 公式情報源: BofA IR

観点詳細
何が起きたか自行のリサーチが「年内 75bp 利上げ」を予想。金融セクターは利上げ = 利ざや拡大でプラス材料
なぜ重要か大手行が公式に利上げ複数回を予想したのは Warsh FOMC 後で初。他行が追随すれば金利先物のプライシングが変わる
注目イベント7 月中旬の銀行決算シーズン (JPM / BAC / GS) で NII (純金利収入) ガイダンスが利上げ前提に引き上げられるか

4. 今週の経済カレンダー — それぞれがなぜ重要か

JST 日付 / 時刻イベント重要度解釈
JST 6/24 (火) 22:45S&P Global PMI 速報値 6 月 (製造業 / サービス)★★★★製造業 55.7 (49 か月ぶり高水準)。詳細は別記事
JST 6/25 (水) 23:005 月新築住宅販売★★★金利感応度が高い先行指標
JST 6/26 (木) 21:305 月コア PCE / 個人所得・支出★★★★★Warsh タカ派ドットの「答え合わせ」。Fed 最重視のインフレ指標
JST 6/26 (木) 21:30Q1 GDP 確報値★★★★予想 +0.4%。下方改定なら景気懸念
JST 6/26 (木) 21:305 月耐久財受注★★★★設備投資の先行指標
JST 6/26 (木) 早朝 (AMC)Micron (MU) 決算★★★★★HBM 粗利率 80% 超えの可否。AI メモリ需要の検証
JST 6/27 (金) 23:00ミシガン大学消費者信頼感 6 月確報値★★★★5 年先インフレ期待の確報値
JST 6/28 (土) 早朝Russell リコンスティテューション発効★★★★年間最大級の出来高イベント

5. 今週の法案ウォッチ

法案ステータス次の山場影響セクター・銘柄株価への向き
Great American AI Act (GAAIA)6/4 討議草案公開7 月中旬 ヒアリングNVDA, MSFT, GOOGL, META🟡 州法プリエンプション
FY2027 NDAAHASC/SASC 可決7 月上旬 下院本会議LMT, RTX, GD, NOC🟢 64 年連続成立
GENIUS Act (ステーブルコイン)成立済。最終規則策定中7/18 最終規則公布期限COIN, SQ, V, MA🟢
イラン MOU / INARA レビューPhase 2 進行中8/18 頃 Phase 2 期限XOM, CVX, OXY🟡
対中 Outbound Investment 規制施行規則策定中7/1 中国側条例施行AAPL, TSLA, INTC, MU🔴

6. 来週への布石

JST 日付イベント重要度
JST 6/30 (月)月末・四半期末・半期末リバランス (JPM 試算: 最大 $1,650 億の株式売りフロー)★★★
JST 7/1 (火) 早朝 (AMC)Nike (NKE) 決算★★★★
JST 7/2 (水) 23:00ISM 製造業景況指数 (6月)★★★★★
JST 7/3 (木) 21:30米雇用統計 (NFP) (6月) — 短縮取引日★★★★★
JST 7/4 (金)独立記念日振替で全日休場

7. 今日の学び — 長期投資家として覚えておくべきこと

用語 / 概念

  1. サーキットブレーカー (Circuit Breaker) — 株式市場の急落時にパニック売りの連鎖を防ぐため取引を一時停止する仕組み。韓国では KOSPI 200 先物が -5% でサイドカー、-8% で CB (20 分停止) が発動する。「安全弁」であると同時に「CB 発動自体がニュースになり恐怖を拡散させる」逆説がある
  2. 住宅インフレの壁 (Housing Disinflation Wall) — 新規賃貸の賃料下落が CPI に遅れて反映される効果がほぼ出尽くし、住宅インフレの低下余地が縮小する構造。BofA が利上げ予想の根拠に挙げた概念
  3. 金利の方向転換 vs 水準 — 株式にとって最も影響が大きいのは金利の「水準」ではなく「方向の変化」。利下げ → 据え置き → 利上げへの転換は、絶対的な金利が低くても PER 圧縮を引き起こす

パターン / 経験則

  • 「海外市場のサーキットブレーカーは、米国のプレマーケットで半値消化される」 — KOSPI が -10% でも米半導体は -5~13% の下落に留まった。海外の恐怖が米国に 100% 伝搬することは稀で、業績に直接リンクする銘柄ほど下落率が大きく、間接的な銘柄は限定的

監視指標の閾値表

指標現在値警戒水域含意
VIX19.49> 20 で警戒、> 25 で守備20 に接近。Micron 決算 / PCE 通過まで高止まり
SOX (半導体指数)-5% 超50 日線割れで調整長期化KOSPI 連鎖安で急落
10Y Yield4.49%> 4.80% で株売り加速利上げ織り込みで上昇圧力
WTI 原油$73.21< $70 でシェール採算圧迫イラン和平 + リスクオフ
Russell 20002,975.48< 2,950 で調整本格化3,000 割れ。金利上昇が逆風

8. 定点観測 12 指標 (継続観察)

指標前日閾値 (注意/警戒)判定
VIX19.4917.2820 / 28🟡
VIX ターム構造 (VIX÷VIX3M)0.8940.8380.95 / >1.0🟢
MOVE (債券版 VIX)70.6665.39110 / 130🟢
SKEW (テールリスク)143.14146.72145 / 155🟢
Put/Call OI 比 (SPY+QQQ)1.259>1.2 (弱気) / <0.7 (楽観過熱)
HYG÷LQD 20 日変化-0.55%-0.84%-1.5% / -3.0%🟢
セクター ETF 50 日線超本数 (11 本中)75<6 / <4🟢
CNN Fear & Greed25.9137.51<25 (恐怖) / >75 (強欲)🟡
DXY 20 日変化+2.46%+1.70%+2% / +4%🟡
10Y−3M スプレッド (bp)8.167.93<0 (逆転) / <−50🟡
銅金比 20 日変化+5.37%+9.14%-3% / -6%🟢
BTC-SPY 30 日相関0.4940.582<0.0 (逆相関) / >0.8 (過熱同期)🟢

🟡 が 4 個。VIX が 20 に迫り、CNN Fear & Greed は 25.9 と「恐怖」水域の境界。DXY は +2.5% のドル高加速。ただし 🔴 はゼロで、システミックリスクの兆候は依然ない。半導体の売りはセクター固有の調整であり、クレジット市場 (HYG/LQD) や MOVE は安定している。


9. リスク管理 — 個人投資家向け原則

  • 海外市場のサーキットブレーカーで慌てて売らない — KOSPI -10% は衝撃的だが、米国の業績とは直接連動しない。翌日の反発も大きいことが多く、パニック売りは最悪のタイミングになりがち
  • BofA の利上げ予想は「1 社の分析」であって「Fed の決定」ではない — 大手行の予想転換は重要だが、実際に利上げが行われるかは今後のデータ次第。コア PCE・NFP など複数のデータポイントを見てから判断する
  • 半導体の -10% 超は「決算で答え合わせ」まで待つ — Micron 決算 (JST 6/26 早朝) が AI メモリ需要の健全性を確認する。決算前に半導体をナンピンするのはギャンブル
  • VIX 20 超えはヘッジの検討タイミング — ポートフォリオのテック比率が高い場合、VIX が 20 を超えたらプロテクティブ・プットや一部利確を検討
  • Russell 3,000 割れは「買いチャンス」にもなりうるが、金利方向に注意 — 小型株は金利上昇に弱い。利上げサイクルが確定するまでは小型株への追加投資は慎重に

10. データソース・引用

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本記事は情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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