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Bull Note米国株 デイリー戦略ノート

用語 · マクロ

Yield Curve / Inverted Yield Curve2

イールドカーブ (逆イールド) とは|意味・景気後退の先行指標としての見方をわかりやすく解説

読み: いーるどかーぶ (ぎゃくいーるど)

イールドカーブは年限別の国債利回りを結んだ曲線。短期金利が長期金利を上回る「逆イールド」は、2年10年・3か月10年スプレッドのマイナス化で測られ、過去の米国の景気後退をほぼ先取りしてきた代表的な先行指標。スティープ化/フラット化の意味と、株式投資での読み方を整理する。

ひとことで言うと: イールドカーブは年限ごとの国債利回りを結んだ曲線で、短期金利が長期金利を上回る「逆イールド」は過去の米国の景気後退をほぼ先取りしてきた代表的な先行指標。

イールドカーブ (逆イールド) とは

イールドカーブ (Yield Curve、利回り曲線) は、横軸に残存年限 (3か月・2年・10年・30年など)、縦軸に利回りを取り、各年限の国債利回りを結んだ曲線。通常は「長く貸すほど利回りが高い」ため右上がりになり、これを順イールドと呼ぶ。

曲線の傾きは年限間の利回り差 (スプレッド) で測る。代表的なのが 10年−2年スプレッド (2s10s)10年−3か月スプレッド (3m10y) で、どちらも長期から短期を引く。スプレッドがプラスなら順イールド、ゼロ近辺ならフラット、そしてマイナス、つまり短期が長期を上回る状態が逆イールド (Inverted Yield Curve) だ。判定の境目はスプレッド = 0。

短期金利は政策金利 (FF レート) にほぼ連動するため、3m10y は「いまの政策金利」と「市場が織り込む将来の金利」を直接比べる物差しになる。

なぜ重要か / 株式市場での見方

逆イールドが注目されるのは、米国で過去半世紀のほぼすべての景気後退の前に発生してきたから。市場が将来の利下げ (=景気減速) を織り込むと、投資家は今の利回りを固定しようと長期債を買い、長期金利が下がって曲線が逆転する。連邦準備制度 (Fed) やクリーブランド連銀は 3m10y を景気後退確率や 1 年先の GDP 成長率の予測に使っており、逆転から後退入りまでのリードタイムは概ね 6〜24 か月 とされる。

ただし逆イールド=即下落ではない。逆転してから後退・株安まで 1 年以上かかることが多く、その間に株価が上昇を続ける局面も珍しくない。タイミングの精度は低く、シグナルが空振りした年もある。

傾きの変化方向も重要だ。差が拡大するスティープ化は景気拡大・インフレ期待を、差が縮むフラット化は減速懸念を示す。とくに逆イールドが解消に向かう「再スティープ化」は、利下げが視野に入る後退入り直前に起きやすく、底打ちよりむしろ警戒局面とされる。株式では、長短金利差は銀行の利ざやに直結するため金融セクターの感応度が高い。

関連する用語・指標

長期金利の動きを金利感応度から捉える デュレーション、景気局面に応じた資金移動を扱う セクターローテーション、景気敏感度の代理指標である 銅金比 と併せて見ると、マクロ局面の解像度が上がる。インフレ鈍化を示す ディスインフレコア PCE は曲線の向きを左右する。

プラス (順イールド)
10年 > 2年
拡大局面の標準形。長期ほど利回りが高い
ゼロ近辺 (フラット)
10年 ≈ 2年
局面転換の境目。逆転前夜のことが多い
マイナス (逆イールド)
10年 < 2年
短期が長期を上回る。過去の米景気後退をほぼ先取り
10年−2年スプレッド (2s10s) の符号と局面の目安 (棒の長さは概念的な目安で実測値ではない)
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関連する用語

Duration

デュレーション (金利感応度)

もともとは債券の金利感応度を表す指標。株式に応用すると、価値の多くを遠い将来のキャッシュフローに頼る高PERグロース株ほど「デュレーションが長く」、金利上昇に弱いという見方ができる。

Sector Rotation

セクターローテーション

景気循環の局面に応じて、強い業種 (セクター) へ資金が移っていく現象・戦略。景気敏感株と景気防衛株の間を資金が回ることで、相場の局面転換のサインになる。

Copper-Gold Ratio

銅金比

銅価格を金価格で割った比率。景気敏感な銅と安全資産の金の力関係から、世界景気の温度と長期金利の方向を読むマクロ指標。上昇は景気楽観、低下は景気減速懸念を示す。Gundlach Ratio とも呼ばれる。

Core PCE

コア PCE デフレーター

個人消費支出 (PCE) 物価指数から変動の大きい食品・エネルギーを除いたコア指標。FRB が 2% の物価目標で最も重視するインフレ尺度で、CPI とは算出範囲や代替効果の扱いが異なる。

Disinflation

ディスインフレ (インフレ鎮化)

物価は上がり続けているが、その上昇ペース (インフレ率) が前より鈍くなっている状態。価格そのものが下がるデフレとは異なり、FRB が利上げで意図的に作り出すこともある。利下げ期待を通じて株式市場の追い風になりやすい。

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出典

免責: 本記事は情報提供のみを目的としています。投資勧誘や個別銘柄の売買推奨ではありません。 最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。