用語 · マーケット構造
Santa Claus Rally約 3 分サンタクロースラリーとは|年末年始の株高アノマリーをデータで解説
読み: さんたくろーすらりー
12月最終 5 営業日と 1月最初の 2 営業日 (計 7 営業日) に株価が上がりやすいという季節性アノマリー。S&P500 で平均 +1.6%・勝率 77% と、通常の 7 営業日 (+0.2%) を大きく上回る。
ひとことで言うと: サンタクロースラリー (Santa Claus Rally) は、12月の最終 5 営業日と翌年 1月の最初の 2 営業日 (計 7 営業日) に株価が上がりやすいという季節性アノマリーです。S&P500 で平均 +1.6%・勝率 77% と統計的にはっきりした傾向で、むしろ「不発」のときが翌年の警戒サインとされます。
サンタクロースラリーとは
サンタクロースラリー (Santa Claus Rally) とは、12月の最終 5 営業日と、翌年 1月の最初の 2 営業日 を合わせた計 7 営業日に株価が上昇しやすいという季節性アノマリーです。Stock Trader's Almanac の創設者 Yale Hirsch が定義したことで広く知られるようになりました。
この期間の S&P500 のリターンは、1950 年以降の平均で約 +1.6%、勝率 77% とされます。任意の 7 営業日の平均 (+0.2%・勝率 57%) と比べると、はっきり高い水準です。年末は税金対策の売り (損出し) が一巡し、ボーナスや年金の新規資金が入り、機関投資家のポジション調整が落ち着くなど、買いに傾きやすい要因が重なる時期です。
なお、有名な相場格言に 「サンタが来ないと、ブロード・アンド・ウォール (=ウォール街) に弱気がやって来る (If Santa Claus should fail to call, bears may come to Broad and Wall)」 があります。このラリーが起きなかった年は、翌年の相場が荒れやすいという経験則です。
なぜ重要か / 株式市場での見方
サンタクロースラリーが注目されるのは、「不発」のときの警戒シグナル としての価値です。上がるべき季節に上がらないこと自体が、market の地力の弱さや、年明けの波乱を示唆する可能性があるからです。
さらに、サンタクロースラリーは単独でも使われますが、本領を発揮するのは 1月のバロメーター (January Barometer) との合わせ技 です。Stock Trader's Almanac は、(1) サンタクロースラリー、(2) 1月最初の 5 営業日、(3) 1月全体 の 3 つを「January Trifecta」と呼び、3 つすべてが上昇した年は S&P500 が 90.6% の確率で年間 +17.7% 上昇した、と集計しています。逆に 1 つでも下落だと上昇確率は 59.5%・平均 +2.9% に下がります。
ただし他のアノマリー同様、これは過去の平均であり、毎年成り立つ保証はありません。あくまで「年末年始の地合いの強弱を測る温度計」として、他の根拠と組み合わせて使うのが適切です。
関連する用語・指標
サンタクロースラリーは年末年始のアノマリーで、年明けの占いに使う 1月のバロメーターとセットで読むと意味が増します。半年単位の季節性 Sell in May、4 年周期の大統領選サイクルなど、他の季節性とあわせた全体像はアノマリーの解説を参照してください。
関連する用語
Market Anomaly
アノマリー
効率的市場仮説では説明できない、規則的に観測される株価のクセ (季節性・カレンダー効果など) の総称。「Sell in May」「1月効果」などが代表例で、過去の傾向であって未来を保証しない点が肝心。
January Barometer
1月のバロメーター
「1月の S&P500 がプラスなら、その年も上昇しやすい」という季節性アノマリー。サンタクロースラリー・1月最初の5営業日・1月全体の3指標 (January Trifecta) がそろうと特に勝率が高い。小型株が1月に強い「1月効果」とは別物。
Sell in May / Halloween Indicator
Sell in May
「5月に売って 10月末まで離れていろ」という米国市場の季節性の経験則。5〜10月 (悪い半年) のリターンが 11〜4月 (良い半年) より明確に低い傾向を指し、Halloween 効果とも呼ばれる。