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A/D Line約 3 分騰落ライン (AD ライン) とは|市場の地合いを測る指標の見方
読み: とうらくらいん
値上がり銘柄数から値下がり銘柄数を引いた差を日々累積したテクニカル指標。指数だけでは見えない「相場の幅 (breadth)」を測り、市場全体の健全性を確認するのに使う。
ひとことで言うと: 値上がり銘柄数から値下がり銘柄数を引いた差を、毎日コツコツ足し合わせた線。「指数を支えている銘柄が多いか少ないか」という相場の幅を測るテクニカル指標です。
騰落ライン (AD ライン) とは
騰落ライン (AD ライン、Advance/Decline Line) は、ある市場で値上がりした銘柄数から値下がりした銘柄数を引いた差 (ネット騰落数) を、日々累積していったテクニカル指標です。たとえば前日比でその日のネット騰落数を計算し、前日までの累計値に足し続けることで 1 本の線を描きます。
この指標が見ているのは個別の値動きではなく、相場全体の「幅 (breadth)」です。S&P500 や NYSE 全体など、対象とする銘柄群の中でどれだけ多くの銘柄が上昇に参加しているかを捉えます。線が右肩上がりなら値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回る日が続いていること、右肩下がりならその逆を意味します。
株価指数は時価総額の大きい一部の銘柄に動きが左右されやすい一方、騰落ラインは銘柄数ベースで 1 銘柄 1 票として数えるため、指数だけでは見えない「裾野の参加度」を映し出すのが特徴です。
なぜ重要か / 株式市場での見方
投資家が騰落ラインを使う最大の目的は、指数の動きが本物かどうかを確認することです。値の絶対水準そのものより、指数との「方向の一致・不一致」に注目します。
- トレンドの確認: 指数が上昇し、騰落ラインも一緒に新高値を更新していれば、上昇が幅広い銘柄に支えられた健全な地合いと解釈されます。
- ダイバージェンス (乖離) の警戒: 指数 (S&P500 等) が高値を更新しているのに騰落ラインが追随せず頭打ち・低下している状態は、上昇が一部の大型株だけに偏り裾野が細っているサインと読まれます。こうした弱気の乖離は、相場の天井 (上昇の息切れ) を示唆する警告とされることが多い指標です。
- 底打ちの確認: 逆に指数が安値を更新する局面で騰落ラインが先に下げ止まれば、売りの広がりが一巡しつつある兆しとして見られることがあります。
ただし騰落ラインはあくまで地合いを測る補助指標であり、単独で売買タイミングを断定するものではありません。乖離が出てもすぐに反転するとは限らず、指数のトレンドやその他の指標と組み合わせて、相場全体の健全性を点検する道具として使うのが一般的です。
関連する用語
- breadth (市場の幅): 上昇・下落にどれだけ多くの銘柄が参加しているかを表す概念。騰落ラインは breadth を測る代表的な指標の一つです。
- 騰落ラインのほか、新高値・新安値銘柄数、移動平均線を上回る銘柄の比率なども、相場の幅を確認する指標として併用されます。